焼酎造りを受継いできた当蔵に、黒瀬杜氏達の技を受継いだ杜氏が、新しい造りにおける技術の真髄を蔵に取り入れました。
帯で直ぐに変わる事はなく、長期に渡り、仕込み毎、またその都度手を加え、時を経て白麹の持つ良さ、「甘く・優しく・きれい」を引き出した芋焼酎に造り上げました。
原料にもこだわり「地元産ヒノヒカリ米」の麹を百年の時を超えた「和甕」で醸し、芋は「南九州産の黄金千貫」、仕込み水は「九州山脈の伏流水」で仕込みました。
当蔵の思い描いた焼酎へのこだわりを尽くした「伝」が、今ここから始まります。
「伝」
技を伝え、酔いを伝え、心に伝え、味を伝え、年(とき)を伝え、始まりを伝える。
皆様お世話になります。
この度は、当蔵より新しい柱としての焼酎が出来上がりましたので、ご報告申し上げます。少し長くなりますが、その分の想いが入っているとご理解頂ければ幸いです。
新しい柱となる焼酎の名は「伝須木(でんすき)」です。
蔵人みんなで作り上げた商品です。
「伝」は
技を伝え、酔いを伝え、心に伝え、味を伝え、
年(とき)を伝え、始まりを伝える
を表しています。
それに当蔵の名前、地名の「須木」を加えて名付けました。
二〇一〇年、蔵を立ち上げた際、これからの百年を見据えて蔵造りをしました。
それに伴い、百年を見据え新しい味を杜氏が追求し始めました。それは今までとは違うコンセプトでの焼酎造りです。時間をかけてじっくりと積み重ねて、7年を過ぎるころには、蔵付き酵母の力も見え始め、麹の力、一次仕込み、二次仕込み、蒸留までの流れを完全に造り上げる事で鑑評会でも表彰される酒質へとなっていきました。
そして表彰をされる原酒を寝かせ、毎年製造した原酒をブレンドしながら、更なる旨味、味わい、コクへと変えていきました。そうして日々の味に対する追及を続けた末に出来上がったブランドが「伝須木」です。
そしてこの焼酎は「すき酒造」のあくなき造りへの終わりのない始まりでもあります。
要約すると
「蔵が育ち、身に付けた技術を存分に発揮できるようになり、納得できる焼酎ができましたので、新しいブランドを立ち上げました」
ということです。
今回、白麹と黒麹とを同時出荷いたします。
白麹は「甘く・優しく・きれい」を追求した焼酎。
ラベルが奥深い山々の須木の深緑を表しています。
黒麹は「甘味の強さ・濃厚な芋の風味・喉越しの旨味」を追求した焼酎。ラベルは逆に紅葉の色合いを表しています。
新しい当蔵の焼酎、楽しくお飲みいただき、喜んでいただけたら嬉しいです。
ぜひお試しいただき、長くご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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