『一』
九州山脈が連なるここ須木の猪は「山猪」と言われ、通常の猪よりも、険しく奥深い山々を駆けめぐる為に、抜群の速さで疾風(はやて)の猪でもあります。
この麦焼酎はあえて黒麹を用い、当蔵の一世紀の時を越えた甕で全量和甕仕込みとしました。その味わいは、通常長期貯蔵させる事で味わえる旨味や香りを、なんと一年半程の短い熟成期間で再現しました。
それはまさに「疾風の如く」。その名言を借り麦山猪と名付けました。
『一』黒瀬杜氏伝承・・・
焼酎造りが薩摩に伝わったその昔から、黒瀬杜氏達は焼酎造り伝道師と言われ、宮崎県、鹿児島県、熊本県、福岡県などの各蔵に焼酎造りに行っていました。
現在では黒瀬杜氏の方々も高齢や機械化が進み、更にその後継者も少なく、既存では数名ほどになっております。
その技は一子相伝とも言われ、一族以外で技の伝承は困難な中で、当蔵の内嶋杜氏は多くの黒瀬杜氏師のもとで、昔の苦労話や楽しさ、そして多くの技術等を伝承した数少ない杜氏です。
注意事項
黒麹の濃厚な味わいの基となる香味成分が温度差により浮遊物やオリ等で出る場合が御座いますが、香味成分ですので品質には問題有りません。
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